2009年8月21日金曜日

脊椎分野の雑誌

専門が脊椎なので、脊椎関連の雑誌の特徴などをレポートします。

SPINE
現時点で、脊椎分野におけるTop Journalです。
投稿から返事がくるまでは、約3ヵ月ほどかかります。
もちろん採択されるのは難しいのですが、2回/月ペースで雑誌が
発行されているので、年間の採択数はかなり多いです。
私が投稿した印象では、採択率は50%くらい(あくまで主観)。
また、症例報告についても結構採択数は多いです。
Pubmedで"Spine" and "Case Report"で検索すると、2008年は
80件採択されているようです。
それでも、「これは駄目だろうなぁ」と思ってだめもとで出した論文が
通ったこともあるので、時間に余裕のある論文はぜひ投稿してみたら
よいと思います。

Journal of Neurosurgery:Spine
以前は、impact factorが高かったのですが、最近低くなってしまいました。
でも歴史のある雑誌で、読者も多いと思われます。
SPINEと比較して、脳神経外科の読者も多い?ことが予想されるので、
SPINEにRejectされた雑誌も投稿してみてもよいかもしれません。
ちなみに私は過去2回投稿して、1回採用されました。

European Spine Journal
Spine Society of Europeが監修している雑誌です。
Journal of Neurosurgery:Spneをこえて、脊椎系の雑誌では、
No. 2のimpact factor (2.39)です。すごいです。
ちなみに2回投稿して、2回ともRejectだったので、コメントできません(涙)。

Journal of Spinal Disorderes and Techniques
比較的新しい手技に関する論文が掲載されやすい印象(主観)です。
新しい手術手技は、意外とSPINEなどの雑誌にはRejectされやすい
のですが、そういった論文を投稿してみる価値がありそうです。
ちなみに私の後輩が、SPINEに投稿した論文に対して、
Reviewerから、”SPINEよりもJournal of Spinal Disorderes and Techniquesに
投稿したほうが良い。”とコメントされたことがありました。

Spine Journal
SPINEに名前が似てますが、別の雑誌です。
NASS(North American Spine Society)が監修している雑誌です。

おまけ
Archive of Orthopaedic and Trauma Surgery
以前、上記に記載した論文にことごとく、Rejectされた論文を
投稿したところ、気持ちよく一発Acceptされました。
ドイツの雑誌ですが、Spineに関する論文も採用されます。
Impact factorはあまり高くないですが、救済雑誌として
考えてみてはどうでしょう。
ちなみに、投稿から結果が返ってくるまで、1ヵ月程度なので、
急いでるときにも良いかも。

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