2009年10月17日土曜日

実際の論文を書く行程 Part 2

論文 症例報告 英語で投稿予定
「頚椎CT撮影中にmotion artifactを生じ、骨折に見えた症例」

前回、過去の報告を調べ、論文にする価値があると判断
した続きです。
Pubmedで過去の論文をチェックしながら、できれば、
おもしろそうな論文は手元に取り寄せをします。

以前だと、論文の原本を図書館にコピーしに行かないと
いけなかったのですが、今はダウンロードで取り寄せるのが
一般的です。

大学病院にいると、図書館が契約しているmajorな雑誌は、
ほとんど無料でダウンロード可能です(PDF)。
僕は、PDFをダウンロードしたら、そのデータをフォルダの中に
保管し、ついでに1部紙にもプリントしておきます。
パソコンの画面で論文を読むこともできるのですが、
やはり、紙の方が眼が疲れにくいし、早く読めます。

大学病院以外に勤務していると、論文を入手するのが
難しかったりします。
整形外科医で、勤務医の方に一番おすすめは、
以前に何回か紹介してますAOの会員になることです。
AO TraumaとAO SPINEがありますが、会員になれば、
majorな雑誌はほとんど無料でダウンロードできます。

引用文献は、症例報告の場合は、僕の場合、
15くらいを目安に考えています。
10以下は少ないし、30以上になると少し多いと思います。
手当たり次第引用してもよいのですが、できるだけ、
本文に関係したものを必要最小限引用するのが
理想的だと思います。

日本語の論文を引用するのもOKですが、
日本語の論文は、海外の人は当然よめませんので、
基本的には英語でかかれた論文を引用することになります。

論文を読みながら、気になるフレーズやこれは後で
使うかもしれないなぁというフレーズは、
どんどんWordに貼り付けていきます。

論文の管理には、専門ソフト(EndNoteが有名!)もありますが、
僕は、Wordだけを使っています。

骨粗しょう症は女性に多い1)。

1)Y. Sugimoto. ~~

みたいにWordに入力していきます。
これは、常識だろうという内容であっても、できるだけ、
過去の報告を引用する方がよいと思います。

論文の順番を並びかえるのは、専用ソフトがあれば便利ですが、
僕は、論文が完成して、投稿する段階になってから、
まとめて並び替えをします。

頻回にならびかえていると、番号がずれてしまったり
しやすいので(笑)。

投稿する雑誌によって、引用した順番にならべる雑誌と
First authorをアルファベット順にならべる雑誌があります。
論文を書いているときに、投稿する雑誌が決まっていることも
あれば、決まっていないこともあるので、
引用文献の並び替えは、最後に行うのがよいと思います。

Part 3に続く

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