2012年7月16日月曜日

医療用クラウドデータベースの話題

photograph by Luc Viatour
今日は,朝からデータベースの調整をしていて,気づいたら夜になっていました.
最近力を注いでいることとして

術前後の臨床評価を,関連病院で統一した時期,統一した評価法で行う
ということ

例えば頚椎の疾患であれば
術前,退院時,術後半年,術後1年,術後2年に
旧JOA score,JOA CMEQは必ずとりましょう.みたいな

みんなが,思い思いの方法で評価をしていると,multicenter studyとしては機能しにくくなります.
関連病院で,共通の時期に,共通の評価項目を検討するようにしておけば,集まったデータを有効に解析できます.

そのために,どの時期に,どんな評価法を用いて評価するか?
を只今調整中なのです.

さらに,問題となることもあります.
最近は,患者さん立脚型の評価が多いですね.
JOA CMEQ, BPEQ, SF-36など.
これらは,アンケート形式なので,アンケートを配って,回収すればよい.

と考えれば,「配って,集めるだけだから簡単だね.」
となります.

しかし,集めたデータをコンピューターで点数化して,さらにそれをデータベースに入力しないと,ただの紙の山になってしまいます.

そこで,今後は,NPO法人として,データ入力に特化した,秘書さんと契約したいなあと考えています.
集めたアンケート用紙を医師がPCに入力する労力は,ちょっと厳しすぎます.
やはり,データ入力を専門にしてくれる人がいないとね.

そのデータを入力する先を,クラウドのデータベースに集めることができたら,なんと夢の様なデータベースが完成します.
これが,従来型の,いったんデータを集めて,CDRにして配布するという方法だと,実現は難しいでしょうね.
いったん複数のCDRに別れたデータに,それぞれ上書きされたデータを,再度統合することは厳しいと思います.

クラウド型のデータベース
関連病院で共通した評価法を用いる
データベースに特化した秘書さんを見つける
これらが,そろった時には,かなりすごいことができそうな予感がしています

編集後記
ちょうど,腰椎のODIを評価するのに,良いHPないかなあ.
とぐぐってみたら.
なんとなんと,がみたけ先生が,HP上で簡単にスコア化できるサイトを作っているではありませんか!

がみ先生のブログ
整形外科 論文ナナメ読み (JBJSなどなど)
旧JOA score,ODIのスコアがネットで計算できちゃうサイト

SRS-22(Scoliosis research societyの評価項目)も,同じようなスコア化できるサイト探しているのですが,なかなか見当たらないんですよねえ.
誰か作ってくれないかな.(他力本願!)

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