2014年1月25日土曜日

TEDトーク 続き

前回エントリーの続きです.

(引用)
決して語り手がヒーローになるな.
プレゼンターはガイド役.聴衆をあなたのストーリーに誘い込み,あなたと一緒にストーリーを追体験させましょう.

留学の報告などを医局でプレゼンする事がよくあります.
普通,自分が「こんな手術をみた.」「こんなパーティーに出席した.」
というプレゼンになります.
それは,本人として自慢しているわけでは無いのですが,
聴いている人にとっては,
「自分とは違う環境の人が経験した体験」
になってしまいます.

プレゼンの目的は,それを聴いた人の行動を変えることですから,
少し工夫が必要になります.

この本に書かれている通り,
語り手はヒーローになるべきではなく,
むしろ
・苦労したこと
・心が動かされたこと
などを,聴衆の人達の目線で語らないといけないのですね.
聴衆の共感を得ることができたら,プレゼンのメッセージも届きやすくなるでしょう.

2014年1月24日金曜日

世界最高のプレゼン術

土曜日に,ちょっとした研究会があり,スライドを準備中.
比較的自由なテーマの研究会なので,
昨年訪問したアメリカ西海岸の事情と先週訪問したミャンマーの事情について
スライドを作成してみました.

でも,なんか,まとまりがなく,インパクトにかけるのです.

煮詰まっていた時,偶然,JOA AOA fellowshipで同行した秋山先生から
「TEDトーク 世界最高のプレゼン術」
って本が面白かったよ.
と教えていただきました.

早速アマゾンで買ってみたら,
まさに,今悩んでいたことに対する回答が書いてありました.

引用
今までの古い意識が新しい考え方へと変わっているような,あるいは何か行動を起こす意欲が湧いているような,そんなインスピレーションの種を1粒蒔いておく.それが目標です.
→プレゼンテーションの目的は,聴衆の行動を変える事.

核となるアイディアが見つかったら,こんどはストーリーと事実を積み重ねながら,聴衆を主体としたトークを組み立てていきましょう.
→聴衆を主役にしたストーリー仕立てが大切.

「何のために」を最初に,「何をするか」は最後に語れ

特に,最後のフレーズは重要ですね.
実際,私は当初,アメリカやミャンマーで感じたこと,行動したことを
時系列に並べて,最後に感想をまとめるつもりでした.

でも,プレゼンの最初に,
「自分は何のために(何を得るために)」海外に行ったのか?
という部分を強調する.
そして
そのために,どんな準備をしたか.
実際にいってみて何を感じたか?
をつなげていった方が,わかりやすいな.
と気付きました.

TEDのようなプレゼンに興味がある人は,
必読の本だと思いました.

2014年1月18日土曜日

ミャンマー医療支援:観光

1/17(土)は,観光に.
朝4時に起床して,約4時間かけてチャイティーヨー・パヤーに行きました.
形成外科チームといっしょに.
写真は,朝食の風景.
ガイドさんは,日本語がともて上手でした.

山の麓まで,ツアーバスで移動.
そこから先の移動が...
トラックの荷台に,6人がけの椅子が,10列程載せられており,
そこに乗るよう言われました(汗)

どうやら山頂までは,このトラックでしか登ることが許可されていないそうで,
観光客は全員乗せられます.
ある意味,壊れかけのジェットコースターに乗るような恐怖感が味わえましたね.
山頂近くでおりて,1時間ほど歩いて山を登りました.
たまたまトラックの荷台に乗っていた,フランス人の女性(ニース出身)
と一緒に頂上を目指しました.

山頂には,落ちそうで落ちない,絶妙なバランスをとった金色の岩が.
ガイドさんの説明によると,神様が海の中から山の上に持ってきた,
とか,頂点にブッダの髪の毛が収められているなどなど.

その後,麓で昼食をいただき,ホテルに着いたのは,16時すぎ.
約12時間の旅となりました.
夜は,ミャンマーのイタリアンレストランに.
オーナーが,イタリア人で,ピザを焼くための釜もあります.
日本で食べても,美味しいと感じるほどのピザをいただきました.

場所は,かなりわかりにくいところにあるので,
ホテルの人に聞くのがいいと思います.
アメリカ大使館っぽい,車も止まっていました.
L'Opera Italian Restaurant & Bar (at Inya Lake)

2014年1月17日金曜日

ミャンマー医療支援:手術最終日

1/16(木)や手術最終日
朝10時にホテル集合で,ゆっくりめのスタートとなりました.

本日は,L5/S1レベルの椎間板ヘルニア2例.
入れ替えが早いこともあり,3時間ほどで,全ての手術が終了しました.
手術室での写真
足元は,ビーチサンダルです
(ミャンマースリッパと呼ばれており,皆履いています)

ミャンマーのドクター,看護師さん,麻酔科の先生は,皆,とても優しく,
ほがらかな方が多いです.
イライラしている人は比較的少なく,みんなゆっくりと話し,
よく人の話を聞いてくれます.

手術が終わると,休憩室に用意してくれた食事をいただくのですが,
みなさんが自宅から持参された,弁当(カレーなど)を,
少しずつ分けてくれます.
フルーツも,どんどんプレゼントしてくれるので,
すぐお腹はいっぱいに.


最終日に,手術室の麻酔科ドクターから,プレゼントをいただきました.
とてもきれいな置物です.
Yangon Orthopaedics Hospitalのドクターは,
脊椎に関しては,かなり数をこなしているようで,
技術的には,ほとんど問題ありませんでした.

過去に日本に留学中に教わったこと
日本人がミャンマーを訪問して伝えたこと
などを,きちんと自分たちのやり方として,身につけていました.

私自身,日本の最先端の病院にいた時にはあたりまえだった
モニタリング,ナビゲーション,顕微鏡,内視鏡などが使えない環境に
身をおくことで,初心に戻った気持ちです.

手術を終えて部屋の外にでると,患者さんの家族から,
「ありがとうございました」
と感謝の言葉をいただき,遠くミャンマーまで来たかいがあったな.
と感じました.

2014年1月15日水曜日

ミャンマー医療支援:手術3日目

ミャンマーでの手術も,だいぶコツがつかめてきた感じです.
今日は,3件の手術を行いました.
1件めは,L5/S1のヘルニア.
2件目は,小人症の患者さんの頚髄症
(achondroplasia?)

この手術が大変でした.
まず,頚椎が非常に短く,かつ,頚椎が胸椎のように分厚かったため.
おまけに,頚椎の椎弓が癒合していたので,
laminoplastyをあきらめてlaminectomyに.
骨を削っていると,エアトームがありえない程熱くなってきて,
ガーゼを束ねて,なんとかホールドしてました.

3件目は,高度の肥満がある患者さんの腰部脊柱管狭窄症.
皮下脂肪が,10cm程あったため,展開がかなり大変でした.
顕微鏡や内視鏡が無いため,ほんとうに5年ぶりくらいに,
直視下に腰椎の除圧をしました.

現地の手術室ナースは,手術中も,術野をきちんと把握してくれていて,
3日目になると,すでに,次に必要な器具を渡してくれるようになりました.
ミャンマーの国民性でしょうが,とても真面目で,やさしい人が多いようです.

ミャンマーの問題点として,製品を輸入に頼っているため,
寄付された医療資源が,故障すると修理ができないのだそうです.
寄付された救急車も,本来とは違う目的に使われていて,残念だ.
と現地のドクターが話されていました.

一つの国の医療を支援するというのは,
寄付から始まり,最後は,器具の修理や必要な器具の開発
まで,できるようにならないといけないのですね.

ちなみに,現地のドクターの脊椎の腕前は,かなりお上手でした.
ほとんど日本人と変わらないな.
という印象を持ちました.
とても丁寧に手術をされますね.

ミャンマー医療支援:手術2日目

1/14(火)は,ミャンマーでの手術2日目.
朝は,Yangon general hospitalのモーニングカンファに出席
こちらの病院は主に外傷を扱っており,
昨晩の入院患者さんについて,レジデントが報告していました.
ミャンマーでは,医学用語に該当する現地の言語(ビルマ語)が無いため,
医学教育やカンファレンスは全て英語で行われているそうです.
今回のカンファレンスも英語で行われていました.
一晩で3件,上腕の動脈損傷(主にガラスや外傷での損傷)が受診されたそうで,
当直の先生がhand surgeonを呼んで縫合した.
とおっしゃられていました.

下腿切断後の患者さんが多く,その原因を訪ねてみたら,
バスの後部にはみ出て,立ち乗りしている人に,後方から車が追突して
切断されることが多いそうです(驚)
立ち乗りは,現在では禁止されているそうです.

その後,Yangon Orthopaedic Hospitalに移動
腰椎椎間板ヘルニアを2件行いました.
術前のMRIで,かなり大きかったので,上手くとれるか心配していましたが,
なんとか一塊として摘出できました.
しかも,今まで見たこと無いくらい巨大なヘルニア.
「僕が人生の中で摘出したヘルニアの中で一番大きいよ.」
と現地の人に説明.現地のドクターもびっくりしてました.

2件目の手術は,現地のドクターに実際に行ってもらいました.
(2件目の方が,硬いヘルニアで手術は難しかったです)

遅めのランチをいただいたあとは,
Yangon Medical Associationのannual meetingに参加.
この学会は,全ての医学領域を網羅する学会のようです.
シンポジウムは室内で行われていましたが,器機の展示はなんと屋外
1月とはいえ,みなさん半袖でした.

こちらは,英語のとおり,
引退された高齢のドクター達をサポートする団体
ミャンマーでは,高齢のドクター達に対する保証が行き届いておらず,
社会問題になっているそうです.

夜は,MINT OO先生が,地元のレストランの食事に連れて行って下さいました.

3名とも,日本に留学経験があり,日本の思い出を楽しそうに語られていました.

2014年1月13日月曜日

ミャンマー医療支援:手術初日

1/13(月)は,朝8時30分にホテルロビーに集合.
MINT OO先生が車で病院まで送くってくれました.

昨日の回診で,手術を決めた患者さんの手術を行いました.
1例目は,頚椎OPLLの頚髄症.
こちらの病院では,普段,日本に留学された先生が学んだ
黒川式の椎弓形成術をしているそうですが,
今日は,平林法の椎弓形成を披露しました.

電気メス,バイポーラーは普通に使えます.
笠井教授が寄付をされた,Mayfield式の頭蓋固定器があり,
手術がとてもやりやすかったです.
笠井先生ありがとうございました.

サージエアトームも,かなり古いものではありましたが,
きちんと使えました.

手術を披露するのが目的ではなく,現地のドクターに次回から実際に
手術してもらえるように,半分は現地のドクターに実際にやってもらいました.

つたない英語での説明ではありましたが,
現地のドクターは,本当に一生懸命学ぶ姿勢があり,
教えたとおりに実施してくれました.

2例めは,胸椎硬膜内髄外腫瘍(おそらくmeningioma)
硬膜外からかなりの出血があり,とても焦りましたが,
サージセルがあったので,なんとか止血可能.
モニタリング,顕微鏡はありませんでしたが,脊髄腹側にある腫瘍を
なんとか摘出できました.
硬膜の縫合は,Dr. KYAW MIN SOE先生にお願いしましたが,
とても器用に縫合してくれました.

こちらが手術室の風景
手術室の履物が,ビーチサンダルで,軽く衝撃を受けました.

ポリオで,尖足,凹足変形を生じた若者を診察する後輩.
最近では少なくなったそうですが,まだポリオに罹患する人がいるそうです.

下の写真は,ちょうど1年前にミャンマーを訪問した私のボスが行った
脊椎後弯症の骨切り手術症例
なんとイメージ無しで手術をされたそうです
(昨年,イメージを購入してもらえたそうで,今日の手術はイメージを使えました)
患者さんは,痛みから開放されたそうで,
患者さん自身,ご家族,現地のドクターも,とても喜ばれていました.



ミャンマー医療支援:病院見学

ホテルのインターネットが,丸一日ダウンしたため,久しぶりの更新です.
1/12(日)は,朝8:30 ホテルロビー集合

MINT OO(ミンウー)先生が車で送迎
Yangon Orthopaedic Hospitalを見学しました.

この病院は,政府が管理する病院で,1930年頃の建物を現在も利用しているそうです.
(現在新しい病院を建設中)

Private clinicには,ある程度お金がある人が入院するそうで,
Yangon Orthopaedic Hospitalには,お金がない人が遠くから受診するそうです.
写真は,大部屋.
なんと,20人以上が同じ部屋のベッドに寝ています.
真夏は,40度を超えるそうですが,エアコンがないそうです.
エアコン付きの個室は,1日5ドル払うと使えるとのこと.
ベトナムも訪問した事がありますが,ミャンマーは,更に環境が厳しそうでした.

月曜日から金曜日の手術症例を,日曜日の回診で決定することになりました.
あらかじめ,現地のDr.がピックアップした手術予定症例を,回診しました.

ベッドサイドに,カルテとレントゲン,MRI画像がおいてあり,
手術適応かどうか?診断が正しいか?について相談しました.

症例は, 胸髄硬膜内髄外腫瘍(髄膜腫?),乳癌胸椎転移,腹部腫瘍の胸椎転移?(腹部は触診のみ),L2/3椎間板ヘルニア,頚髄症(OPLL),頚髄症(achondroplasia?),胸椎OYLなど.全ての症例が,レントゲンとMRIは撮像されていました.

提示された症例の中から,私が月曜日から木曜日までに担当できる手術症例を選びました.
明日以降,こちらの病院で手術をすることになります.

病歴がいずれの症例もとても長く,
脱臼骨折を受傷後,保存療法を8ヵ月受けた後に初診されたケースもありました.
輸送手段が乏しいようで,この病院に辿り着くまでに数ヶ月を要するそうです.

手術に使用するインプラント代金は,患者さんの負担になります.
そのため,お金がない患者さんでは,インプラントを使用するのが
難しいこともあるそうです.
インプラントは主に,中国,インド,韓国などからの輸入
(アメリカ,ヨーロッパ製は高すぎて使用できないそうです.)
1椎間の後方固定で使用するインプラント代金はおおよそ600ドル程度
日本のおおよそ1/10程度のコストですね.

こちらの病院のドクターの給料は,なんと1ヵ月で200ドルだそうです.
これだけでは,生活ができないので,通常の診療が終わったあとで,
個人病院にアルバイトにでかけて,生計をたてているそうです.
(このあたり,日本と似てますね)

全ての分野の医師が,ミャンマーでは圧倒的に不足しているそうです.
脊椎の専門医というのはまだいないそうで,
みなさん,外傷の手術をしながら,脊椎の手術も頑張っているそうです.

ミャンマーには,5つの医学部があるそうですが,
そこを卒業した医学生の約半数は海外に行ってしまうそうです.
現地のドクターが,
ミャンマーは,医師を輸出しているんだよ.
と冗談ぽく,お話されていたのが印象的でした.
赤い腰巻きをした看護師さんは,新人ナースだそうです.
日本では見なくなりましたが,みんな清潔な帽子をかぶっていました.

下の写真は,ICUです.
とても古い病院であることがわかります.

回診の後は,4人でランチをごちそうになりました.
午後ホテルに帰ると,緊張から開放されて,爆睡してました.
夜は,同行している後輩とタクシーでご飯食べに行きました.

2014年1月12日日曜日

ミャンマー医療支援:ミャンマー到着

1/11から1/18まで,
岡山大学形成外科・麻酔科・脳神経外科・整形外科のチームとして
医療支援のためミャンマー訪問です.

成田空港からヤンゴンまでは,ANA直通便で約8時間30分
日本との時差は2時間30分
結構遠かったです

ヤンゴン国際空港には,現地のドクターがお出迎え

ここからチームは2つにわかれます
私の所属するチームは,このままヤンゴンに滞在して,
月曜日からYangon general hospitalに.

残りのチームは現在の首都ネピドーに移動
といっても,ネピドーまでは,このあと
車で5〜6時間かけての移動になるそうです(汗)

滞在するホテルは,日本人が経営しているYangon International Hotel
設備はまずまずです.水道水は飲まないほうが良いと言われました.

空港からホテルまでは,かなりの渋滞.
驚いたことに,バイクが1台も走っていないので,聞いてみたら
ヤンゴンでは特定の人以外,バイクの使用が禁止されているそうです.
(渋滞がすごくなるから.と現地の人は話していまいた)

ホテルの貴重品入れる金庫が,片手で持ち上がる程軽くて,
おもちゃのような鍵がついていたので,みんなで
「これ,意味ないね」と盛り上がりました.

ホテルは,Wifiが使えますので,ブログも更新できそうです.

夜は,現地の形成外科ドクターがおすすめのレストランまで案内してくださいました
ミャンマービールは,意外とすっきりして飲みやすかったです.
こちらのレストランは,バーベキュースタイル?で
焼き鳥屋のような雰囲気.
食べたいものを注文するとその場で焼いてくれます.

最初,食あたりを警戒して食べていました.
途中から,普通に美味しいので,いろんな種類を食べてしまいました.

1/12(日)は,朝8:30にホテルロビー集合で,病院見学?の予定.

2014年1月4日土曜日

最近聞いて良かった音楽

普段洋楽・邦楽ともに,ほとんど聴かないのですが,
たまたま年末に
2013 billboard top 100
というTVで聴いた曲が良かったのでご紹介

1) Of Monsters and Menの "Little Talks"という曲
アイスランドのグループ

PVもかなり個性的ですね.




2) OneRepublicの "Counting Stars"
コロラド州コロラドスプリングス出身の5人組ロックバンド

こちらもカッコイイです




3) Swedish House Mafia - Don't You Worry Child
スウェーデンのハウスユニット

PVの中で,出てくる野外コンサート会場の大きさ半端ないです(笑)


アメリカのニュースサイトなどを聞くのも英語のトレーニングになりますが
たまには音楽をゆっくり聴いてみるのもいいかもしれませんね.

2014年1月2日木曜日

医療用のデータベース

最近,国内でも
多施設合同研究(前向き・後ろ向き)が増えてきました.

学会や研究会レベルで,そのような研究をいっしょにやりませんか?
と誘われる機会が増えていますね.

ですが,
・倫理委員会に申請する
・データベースへの入力にかかる労力
などがどんどん増えていきます(特に現場で).

困るパターンとして,
・施設のトップが,
「こんど◯◯の前向き研究に協力することになったから,データ入力よろしくね」
と丸投げになるパターン.

同じような悲鳴をあげているドクターが日本中にたくさんいそうです(笑)
しかも,実際にデータ入力した人の名前が論文に載ることは,まずありませんから.

私自身も,過去に同様の入力を行ったことがありますが,まあ大変です.
でも,そんな中から,少しでも喜び(メリット?)を見つけ出すとしたら.

1)他人が作ったデータベースを使う機会が得られる.
私自身が,オンラインデータベースを作るきっかけとなったのは,
過去に入力したデータベースの問題点が見えたからでした.
つまり,実際に入力してみると,改善点がみえてきます.
そうすると,次回自分が同様の研究をしたり,データベースを作るときの参考になります.
また,論文を作る際に必要な,必須項目も理解できます.

2)"短期的な得"をとるより,まずは貢献から.
データを入力したのに,論文に名前がのらないなんて...
という,"短期的な得"をとらずに,まずはデータベース入力に積極的に貢献する.
相手が喜ぶことを最初にする.

そうした”貢献をしている事実”を,意外とキーパーソンが見ています.
直接目の前に居ない人に評価されている.
というのは,苦行を乗り越える際に,役立つキーワードですね.

3)嫌なことから逃げていると,嫌なことが無くならない.
データの入力が大変.面倒.
というのは,みんなが思うことです.
ですが,何回か入力作業をしていくうちに,
「案外,入力する項目って,毎回同じだな」
と気づいたりします.

逆に,そういった入力業務を毎回遠ざけていると,
いつまでたっても苦手意識がなくなりません.

お年玉はすぐに使うべき?貯金すべき?

新年あけましておめでとうございます.
今年も1年よろしくお願い申し上げます.

さてさて.今年1発目の話題は
2014-01-01 全国の子供たちに告ぐ:お年玉はソッコーで使うべき!

詳しくは,紹介元ブログ(ちきりん)を読んで欲しいのですが,
現在の価値(お金・知識・経験・人脈)

10年後の価値は全く違うよ.というお話.

例えば,26歳のドクターの手元に20万円あったとします.
ここで
1)将来のために貯金する
2)海外の学会に参加する.
という2つの選択肢があったとします.

1)は一見,堅実な選択肢のように見えますが,
貯金をすることで,本人には何の変化もおこりません.
貯金通帳の金額が増えて,すこし立ち振舞に余裕がでるかもしれませんが(笑)

2)については
・海外の学会に参加したら,英語がぜんぜん話せなくて落ち込む.
・同じ年代のドクターが英語で発表しているのを聞いて,さらに落ち込む.
・現地でおみやげを買ったりしてたら,20万円以上の出費になってへこむ.
・人脈ができるかと思ったら,英語を話すのが怖くて,全然人脈が増えなかった.
などなど.
一見すると,「貯金したほうが良かったなあ」と思うことばかりかもしれません.

ですが,学会に行く前と,行ったあとで心の中に変化が起こっています.
(これが大事!)

帰国してから,
・ちょっと英語のリスニングしてみようかな?
・今回は発表はしなかったけど,次回は,演題を1個エントリーしてみよう.
・帰国したあと別の学会で,前回海外で挨拶した先生から声をかけてもらった.
など,小さな変化がおこります.

この小さな変化は,その後の人生が長いほど,最終的に大きな変化量となって形になります.

もちろん,国際学会に参加するたびに,短期的にみて得をするわけではありません.
ですが,
そのとき稼いだお金を,自分の成長に投資すること.
小さな変化をおこし続けること.
がとても大切だと思うのです.

そうはいっても,20代で,20万円は大金でしょ?!
と思う人も多いですよね.
ですが,小学校6年生の子供に1万円渡しても同じように答えるでしょう.

つまり,
その時,ちょっと後悔するかもしれないものにお金を投資する(学会参加,留学など)
勇気を持つことも大切なことなのです.