2015年3月22日日曜日

NPO法人と非営利型の一般社団法人

今日読んだ本に面白い事が書いてありました.


ずばり
非営利型の一般社団法人のすすめ.

私自身は,特定非営利活動法人(NPO法人)の活動にも参加していますが,
これとは別に
・非営利型の一般社団法人
というカテゴリーがあるのだそうです.
(H20年頃に制定されたようです)

それぞれどのように違うの?
と思いますよね.
この本から引用させていただくと

・NPO法人
設立までの審査の期間が長い
内閣府または都道府県において,財務状況を公開しなければならない.
社員が10名以上必要.
事業目的は,公益の増進を図る事業に限られる.
収益事業を行っていなくても決算等の報告義務あり.

・非営利型の一般社団法人
設立までの期間が短い(1〜2週間程度)
内閣府または都道府県において,財務状況を公開する必要無し.
社員2名以上.
事業目的は,法律に反しない限り制限なし.
収益事業をまったく行わない場合には,税務署への法人税の申告は不要.

最近,整形外科とNPO法人という話題について,
お話する機会が増えてきたのですが,
非営利型の一般社団法人
というのは,今後,ニーズが高まっていくかもしれません.

というのも,NPO法人は,上述のとおり,
社員も比較的たくさん必要で,決算等の報告もわりと大変です.

「NPO法人には魅力を感じるけど,労力的に難しいですね」
と言われる事がしばしばあり,
そういった場合に,後者を選択するのは,ありかもしれません.

・少人数で,新しいこと(事業)を始めたい.
・お金の出入りはあるけど,収益事業に該当しない.
などの場合にメリットがありそうですね.

(ちなみに,収益活動をしても全く問題なく,
その場合は,税金を収めれば良いのです.)

関連書籍
この本,先ほどアマゾンでポチりました.
興味ある人はこちらも読んでみてください.


ノームコア(Normcore)

Normcoreというのは,最近話題のキーワード.
NormalとHardcoreを合わせた造語だそうです.
究極の普通
といった意味になるのでしょうか.

Normcoreなファッションといえば,


AppleのCEOが,あの大事なプレゼンの場に
黒いシャツ+デニム+スニーカー
という毎回同じ服装で登場しています.

毎回同じ服
というのが,結構面白いですね.

人間が一日に行える,決断の数(複数の選択肢から何かを選ぶ作業)
というのは,ある程度限界があるのだそうです.

日々,重大な決断をしないといけない立場の人は,
着ていく服を毎朝選ぶ.という作業に,
「決断」というプロセスをかけたくないのかもしれません.

同じ服を毎日着るとしたら,どうしても,
素材が良く
奇抜でなく
流行に左右されない

といったものになりそうです.

自分が本当に気に入っているシンプルな服を,
複数購入しておき,毎日同じ服を着て仕事する.

というのは,わりと面白い発想かもしれません.


メールの返信

メールの返信にかかる時間って個人差がかなり大きいですね.

私自身は,例外も多々ありますが,
メールの返信はなるべく早くするよう心がけています.

早い返信のメリットは色々あって
1)文章が少なめでも,許される.
すぐに返信きて,「了解!」とか「OK!」であっても,
内容を,スピードが補ってくれます.
すぐ返信がくるとわりと嬉しいものですから.

逆に,数日経ってしまうと
どうしても,返事の文章が長くなりがち.
メール打つのにあれこれ考える必要があるので,時間がかかります.

2)相手の時間を大切にできる
「この日に,ミーティングをしようと思いますがどうでしょう?」
という内容のメールがきたら,
返事は,
「OK」か「無理」のどちらかしかないですね.

早く返信を出してあげると,相手が
スケジュール調整に悩む時間を少なくできます.

さらに,OKという返事を早くだすと,
・その日にミーティングが決まる確率があがる.(自分の都合の良い日になる)
でも,返信が遅くなると,他の誰かが,
「別の日にしませんか?」と提案したりして,
せっかくOKだったのに...となることも

3)後からキャンセルすることになっても,なんとかなる?!
結婚式のお誘いって,だいたい,
「まだそんなに先の予定決まってないよ.」
って,事が多いです.
でも,手紙がきた時点で,予定が無い(またはずらせる場合)
とりあえず,すぐに
「参加します!」と返事しておきます.

そのあと,仮に,どうしても参加できない事情になって,
「ごめん,参加したかったんだけど,難しくなった」
といった時に,相手には,初回返事のスピードで,
参加の熱意が伝わっているので,マイナスダメージが少なくなります.

でも,もし,返事を出すのがかなり遅くなった挙句に,
直前に断ることになったら,
マイナス印象の上にマイナス印象が上乗せに.

メールの返信を早くするのは,
メールを出す側
受け取る側
双方にメリットが多いのです.


2015年3月17日火曜日

エッセンシャル思考

読書の醍醐味は,数年に1回とんでもなく面白い本に
出会えることでしょうか.

昨日読んだ
エッセンシャル思考
もそんな本でした.



今年の2月は本当に忙しくて,
全ての週末にイベントが入っていました.
忙しいとは,「心を亡くす」と書きます.
たぶん,自分の中で,優先順位を考えずに,
依頼のあった仕事を全部こなした結果
そうなったのだと思います.

エッセンシャル思考には,
”エッセンシャル思考とは,より少なく,しかしより良く”
”自分で優先順位を決めなければ,他人の言いなりになってしまう”
”成功した人は何でもやろうとしすぎて,そもそも何をやっていたか忘れてしまう”
"世の中の大半のものはノイズである"
”選択の機会が増えすぎると,人は正しく決断ができなくなる”
”自分のじかんとエネルギーをどこに注ぐか決められずにいるうちに,誰かが私たちのやるべきことを決めてしまう”
”もしも選択の権利を放棄するなら,他人があたなの人生を決めることになる.じぶんでこれを捨てる.と決めなければ,誰かがあなたの大切なものを捨ててしまうだろう”
”本当に重要なものごとを見極めるために必要なことは5つ.じっくりと考える余裕,情報を集める時間,遊び心,十分な睡眠,そして何を選ぶかという厳密な基準だ”
”私達の最大の資産は,自分自身だ”
といったことが書かれていました.
(こんなに心に響く本は,本当に久しぶり.「嫌われる勇気」以来でした)

他人からの誘い,頼まれ仕事を断るのは本当に難しい.
・人間関係を悪くする.
・次から仕事をもらえなくなる.
・出世にひびく.
・嫌がらせを受ける.
などなど.
過去の自分の経験から,
「本当は断っても,相手はそんなこと何とも思わない」
ようなケースであっても,頭のなかで,勝手に色々マイナスイメージを
ふくらませてしまいます.

ですが,自分の人生に責任を負えるのは,この世に自分だけしかいません.

”勇気とは,プレッシャーに負けない品格のことだ”


2015年3月14日土曜日

プレゼンテーション オススメ本

いつかは,TEDのような印象的なプレゼンをしてみたい!
でも,それを5〜6分の学会発表でするのは無理だよね.
と考えている人も多いと思います(私も含めて)

さらには,
「発表の内容が素晴らしいのに,スライドのセンス無いな...」
と感じることもありますね.

そこでオススメの本をご紹介


著者は帝京大学医学部整形外科教授の渡部先生

プレゼンテーションZENやスティーブ・ジョブズのプレゼン
が好きな人にはピッタリの書籍です.

理論だけではなく,
イマイチなスライドのここを直したら,こんな風に見やすくなる.
といった実例がたくさん紹介されているので,
とても参考になりました.

書籍の中で強調されている
・できるだけ大きな文字を使う
・箇条書き禁止
・きれいなフォントを選ぶ
これだけでも,知っておく価値大ですね.

人に上手く仕事を任せる効能

以前読んだ本にこんな話が書いてありました.

教授Aは,ボールペンで英語論文を完成させました.
投稿するにあたり,それをWord文章にする必要があります.

・教授Aは,タイプが非常に早いので,1時間で作業完了
・秘書さんは,タイプが苦手で,6時間かかります

この場合,教授Aがタイプしたほうが良いのでしょうか?

・教授の時給(1時間あたりの生産性)を,6000円
・秘書さんの時給を800円とすると
教授は,タイプの仕事を,秘書さんにまかせて(800円×6h=4800円)
タイプを任せることで生み出された1時間に別の仕事をしたほうが,
全体でみると効率が良いことがわかります.

同様の事は,新幹線のグリーン席についても言えます
先日,東京から,岡山まで指定席のチケットを買ったのですが,
どうせなら,グリーン席にしよう.
と思いました.
指定席をグリーン席にアップするのに,6000円ほどしましたが,
岡山→東京(約3時間半)の移動時間に
1時間あたり,2000円以上の仕事ができるのなら,
それはお買い得ということになりそうです.
(指定席で仕事しろよ.というツッコミはさておき)

つまり
・仕事をまかせることで時間を確保する
・お金と時間はいつもセットで考える
のが大切かな.

大変は大きく変わるチャンス

毎年2月3月は,週末に研究会が集中するので,
かなり忙しい日々が続いていました.

もう本当に大変.

と思っていたところ,とある本に

「大変」は大きく変わるチャンス.
と書いてありました.

ハードワークを乗り切った後には,
少しバージョンアップした自分に変われているはず!
と思いながら頑張ろうと思います.

2015年3月13日金曜日

CAOS研究会

2015年3月12日,13日に倉敷で開催されている
CAOS(Computer Assisted Orthopedics Surgery)研究会に初参加しました.

私の病院で使っている
O-armやナビゲーションというのは,非常に有用だと思うのですが,
学会などでは,まだまだメジャーな領域ではありません.
それを,今回の研究会では,2日間かけて,
心ゆくまでディスカッションできるので,
とても有意義ですね.
(初日は脊椎のセッションで,2日目はJointやTraumaのセッションのようです)

もちろんナビゲーション以外にも,
iPhoneアプリの話題や
AR(拡張現実)を医療に応用した発表など,
まさに,カオスな研究会でした(笑)

昨年より,演題数も増加しているみたいで,
今後が楽しみな研究会ですね.

ちなみに来年は,
2016年3月24日,25日に名古屋で開催予定
会長は,JA愛知厚生連江南厚生病院の金村 徳相 先生です.

2015年3月10日火曜日

熱量の高い人達


Flickr by Ed Schipul

先日ある先輩と,
「大好きな事に没頭している人から放出されている熱量は半端ではない」
といった話で盛り上がりました.

世の中には
平均値が高い人もいれば,
能力に凸凹があるけど,ある領域で突き抜けているひと
もいます.

この,半端ない熱量を放ち,ある領域で突き抜けている人の共通点として

・本人があまりそのことを自覚していない.
→好きなことに没頭するのは,本人にとってある意味当たり前.

・周囲は,はじめ少し戸惑うが,そのうち放置してくれる.
→大好きな事に,心底没頭している人に,周囲は意外とやさしい.

・お金儲けや効率を追求しない.
→本当に好きなことって,それでお金を儲けようという発想につながらない.
また,そのことを,効率よく早く終わらせようとする意識があまりわかない.

・気づいたら,出張中や深夜,休みの日まで作業してしまう.
→仕事と趣味の境界がなくなる.

・陽の目を見ない時期が長いが,その後に,一気にブレイクスルーする.
競合が少ない領域(ブルー・オーシャン)で,
本人は没頭して,深く深く突き詰めていくので,
気づくと,だれも追いつけない場所にたどり着く.