2015年9月29日火曜日

UCSF留学:セレンディピティー?

今日は,午前中に空港に移動しました.
UCSF滞在中にお世話になった,
東大の大谷先生とカフェに行きました.

実は,半年程前から,
”今はない医師としての第三のキャリア”
というものについて,ずーっと考えていました.
でも,何かすっきりしない.何かが足りない.
と感じていたのです.

サンフランシスコに来てから,特にそれについて
考えてもいなかったのですが,
今朝シャワーをあびている時に,ふと,
頭の中に雷がおちるような感じでアイディアが思い浮かびました.

その後,カフェで大谷先生とアイディについて話あったのですが,
日本にいるときには,とても思いつかないような
ユニークなアイディアを思いつきました.

キーワードは,やはり,
・ユニークなアイディアや思想を持つ人達をマッチングさせる
・リラックスした非日常的空間と時間の共有
・それが,次のイベントにつながるように,収益化もはかる.
サンフランシスコで私自身が経験した
場所・出会い・時間に変化を起こすようなイベント.
日本でもアイディア次第で実現できるかもしれません.

サンフランシスコでは,Uber,Airbnb以外にも,
スマホを利用したシェアリングサービスや
Paypal here

などお金のやり取りを簡単にできるサービスについて
体感することができました.

学会会場や会議室では得られないアイディアが
次々に頭に思い浮かぶような,
イベントを来年あたり開催したいなと思っています.

UCSF留学:環境を変えることの重要性

今回の留学で,大きく感じたのが,
環境を変えることの重要性.

以前から人生に変化を起こすには
・住む場所を変える
・会う人を変える
・時間の使い方を変える.
というのが大事だと思っていましたが,
それを全て満たせるのが留学だと,あらためて痛感しました.

特に住む場所をかえて,環境が変わること.
というのは,クリエイティブなことをするためには
必須だと思いました.

こればかりは,日本で生活する中で,頭の中で
”留学にいくメリット”
についていくら考えても正確な回答は得られません.
私自身は,わりと海外留学の経験が多いほうだと思いますが,
今回UCSFを訪問する前に想像していた事は,
全く正確ではなく,
実際に現地にきてみて,感じること,頭の中に起こる変化.
というのは想像以上にすばらしいものでした.

もし,少しでも海外に留学したいな.
と心の中に思う人にアドバイスしたいのは,
「自分でも想像できないような大きな変化を体験できるから,
留学までに待ち構えている障壁を一つ一つクリアして,
なんとか海外までたどり着く勇気を持ってほしい」
という一言につきます.

理屈ではなく,とてもエモーショナルな部分が大切です.
・英語が上手になりたい
・美味しい物が食べたい
・スポーツも観戦したい
など,本質と関係無いことでも良いので,
心の中にある,留学に結びつくキーフレーズを
少しずつ増やしていくのが大切です.

UCSF留学:人と人との出会い

10日程日本を離れて,サンフランシスコに滞在してみて
人と人との出会いについて感じたこと.

日本で出会う人とサンフランシスコで出会う人の質が大きく異なる.
こちらで出会う日本人というのは,日本から色々な理由があって,
飛び出してきた人たちであり,日本を飛び出すにあたって,
大きな壁を乗り越えてきた人たちです.


いうなれば,写真のようなスクラムを突破して,
海外までやってきた人たちばかり.

そんな人達に共通していたのは,
みんな心の中に,
“解決したい(乗り越えたい)課題を宿している“
のです.
課題はひとそれぞれですが,いずれもとんがっているので,
そこに大きなパワーがあることがわかります.

そんなパワーをもった人ばかりなので,
少し話をするだけで,日本のかかえる問題点や
今後,おこしたいアクションなどが,つぎつぎにひらめきました.

よく,MBAをとってもしょうがない.お金に見合う価値が無い.
といった意見もききますが,
実際に,
海外までMBAを取得するために訪れる人達との出会い
に大きな価値があるのであり,

本を読んで得られる知識を求めているわけではないのでしょう.

2015年9月28日月曜日

UCSF:留学7日目 病院見学5日目

金曜日はDr. Amesの手術が無く,
そのかわりに,Stanfordに見学にいくことになりました.

今回の留学では本当に人と人との繋がりの
重要性を実感しました.

というのも,木曜日にベイエリアに住む日本人整形外科医の
勉強会があり,
そこに参加していた,Stanfordの河井先生(京大),鍋島先生(九大)に
見学にいきたいのですが?
と無理なお願いをしたところ,快諾していただけました.

お二人とも,貴重な研究時間を私達のためにさいていただき,
Stanfordでの研究状況や雰囲気などについて,
お聞きすることができました.

UCSFも,Stanfordもみんなが,
「いい場所だし,最高の環境ですよね」とうらやましく思う
留学先だと思います.
今回見学してみて,全くそのとおりなのですが,
現地で活躍されている先生は,苦労の大小はあるものの,
文化の壁や英語の壁に
時にははじかれたりしながら,それでも楽しく過ごされていたのが
印象的でした.

海外に留学するためには,
・主体的に行動する力(まわりは何も与えてくれない)
・困難を乗り越えていく精神的なタフさ
・ある意味では,「なんとかなるさ」という”あきらめ力”
などが必要となるのでしょう.

サンフランシスコに戻ったあとは,
水谷先生とUCSF近くの韓国料理屋に.
いつも行列の店で,この日も行列!
でもとても美味しかったです.

最後の写真は,木曜日のベイエリア整形外科医の会で
訪れた中国料理屋での写真です.
サンフランシスコの料理屋は,本当にレベル高くて,
多様性がありました.


2015年9月26日土曜日

UCSF:留学6日目 病院見学4日目

本日は,朝9:00すぎから,Dr. Amesの外来見学をしました.
アメリカは日本と異なり,
患者さんが待機する部屋にドクターが入っていくスタイル.
このメリットはいくつかあり,
・足の不自由な患者さんなどの場合,日本スタイルだと
呼び出し後に,患者さんの部屋への出入りにかかる時間がロスする.
アメリカ式だと,患者さんは,先に部屋に入って,ベッドに寝ておくことも可能.

さらに,アメリカでは,医師の診察をサポートする人もたくさんおり,
クラークさんはもとより,
Physician assistant(PA)と呼ばれるプロがとても有効な働きをします.
Amesのアシスタントをしていた,Tiffanyという女性にいろいろ話を聞きました.
彼女は,ドクターが診察する前に,予診をとり,実際に理学的所見をとったり,画像(Xp, MRIなど)をチェックしたりします.
驚いたのが,画像検査をオーダーしたり,薬を処方することもできるのだそうです.

PAが患者さんが相談したいこと,患者さんの疾患について,医師に口頭で提案するので,
医師はかなり効率的に診療することができます.
医師は,患者さんと話をしている時間が9割以上で,その他,必要なことを最小限PCに打ち込むだけです.
入院や手術の予約なども,クラークさんに口頭で指示をするだけでOK

日本ももう少し効率化できたら良いのですが(汗)

ちょっと嬉しかった事としては,
専門医を取得する直前に,初めてドイツに留学した時に,
現地のドクターが話している英語については,
1割程度しか聞き取れなかったのですが,
JSSRのアジアトラベリングフェローから帰国してから,
約7年間毎週1回の英会話とラジオのリスニングを続けたおかげで,
なんとかではありますが,現地の人の会話が少し聞き取れるようになりました.

英語学習については,始める年齡はあまり関係ないと個人的には考えています.
とにかく,1年から1年半を目安にして,
・空き時間にPodcastを聞き続ける
・英会話に定期的に通う
など,期間を限定して,集中して英語を学ぶのが良いのかな?と感じています.

一度英語が聞き取れるようになると,しばらくギャップがあっても,
全く聞き取れなくなることはありませんので,
早いうちに習得したもの勝ちですね.

UCSF:考えたことなど

今回のUCSF訪問に関しては,
私が,以前JSSRのアジアトラベリングフェローシップで,
ベトナム&韓国を訪問した際にお世話になった
水谷先生(先輩)
と,その後の国際学会で知り合った大谷先生(後輩)とのご縁があり
実現しました.

現地でも,お二人とかなり長い時間,お話をすることができました.
二人ともとてもモチベーションの高い先生であり,
私はその二人の丁度中間くらいの学年です.

水谷先生からは,私が未来にどうなりたいか?
というインスピレーションをいただき,
大谷先生からは,
「そういえば,自分もこんな事をモチベーションにして頑張ってたな」
ということを感じました.

医者の人生は,学生時代,研修医時代,専門医取得前,その後成熟していく過程.
それぞれの時期に取り組むこと,情熱をそそぐことがあり,
楽しいもんだなと思いました.
写真は,ミシュラン一つ星のお店.
ステーキ美味かったです.
17:00すぎだというのに,満席でした(驚)

2015年9月24日木曜日

UCSF:留学5日目 病院見学3日目

本日は,念願のDr. Amesの手術見学ができました.
しかもかなりレアな,脊髄ヘルニア症例.

気になったことをメモしておきます.
・サージカルルーペ
Neurospineのドクターは,resident, fellow含めて,
全員ルーペを使用していました.
使用しているルーペのメーカーを,聞いてみたところ
SurgiTel 1名
Design for vision 1名でした.
種類は,
フロントレンズマウント型が1名
スルーザレンズ(メガネにルーペが埋め込まれているタイプ)3名

Dr. Amesは,スルーザレンズタイプを使用して,
インストゥルメンテーションから,脊髄の癒着剥離まで,
全ての作業でルーペを使用していました.

・術者
アメリカでは,スタッフの先生と,residentまたはfellowがペアでオペをする.
というのが一般的だと思っていたのですが,
最近では,脊柱変形手術といった大きな手術では,
スタッフ2名ペアで手術をすることも多いのだそうです.
さらに,OrthospineとNeurospineがセットで手術することも
普通にあるそうです.
実際,今日の手術も
Orthospine surgeonとNeurospine surgeon,fellow,residentという4人でした.
日本とはかなり異なり,
Neurospineの先生も,変形矯正手術を普通にされており,
手術をみただけでは,その先生が,NeuroなのかOrthoなのか
わからない.つまり,ほとんど同じような感じで手術をされていました.

UCSF留学:4日目 病院見学2日目

Dr. Amesの手術見学の予定でしたが,
手術が急遽キャンセルとなりました.
UCSFは,いくつか異なるエリアに病院がわかれています.
・Parnassus
・Mission bay
・General Hospital(GH)
があり,水谷先生が,車で
Mission bayとGHに連れて行ってくれました.

GHでは,Dr. Nagaoにお会いし,
サンフランシスコの救急体制について,
詳細なお話を聞くことができました.

GHは,Level one trauma centerということで,
24時間体制で救急を受け入れているそうです.

少し驚いたのが,重症な外傷に限らず,
開業医の先生から,紹介となるような,比較的軽症な方も
基本的に全て受け入れておられるそうです.

以前から,疑問に思っていたこととして,
「犯罪や薬物中毒にからんだ重症患者さんがどのような病院に運ばれるのか?」
というもの.
もちろん,無保険の人もその中には多くいるそうです.

救急搬入口で,説明を聞いているところに,
ちょうど,警察官に手錠をかけられた外傷患者さんが
搬送されました.

日本ではちょっとありえないようなシチュエーションですが,
病院の内部にも,現役警察官(銃も所持している)が何人もいて,
犯罪からみの患者さんも受け入れているようでした.

GHに所属しているドクターは,ほとんど全員
自分の専門領域以外に,外傷治療にもたずさわっているそうです.

搬送された患者さんの重症度に応じて,
ポケベルがなる仕組みで,
重症患者さんが搬送されると,
専門科のドクターやソーシャルワーカー,麻酔科などの
ポケベルがなり,5分以内に集合する仕組み.

2年前にワシントンHarborview medical centerを
訪問した時にも言われましたが,ソーシャルワーカーが
特にキーパーソンとなっているようです.

入院後の帰宅先の調整にかぎらず,
無保険者であれば,公的保険への加入手続きなどを,
短時間の間に完成させるそうです.

GHでは,10ある手術室のうち常時1室を救急対応のために
開けているそうで,緊急手術がいつでもできるようになっていました.

ですが,実は救急医療というのは,採算部門にはなりにくい構造があります.
・無保険者,犯罪者など,他の病院が受け入れをしない人が集まる.
・緊急対応のために,つねに手術室をあけておき,専門のドクターを待機させておく必要性がある.(効率は悪くなります.)

ですが,市民の最後の砦という意味合いがつよく
税金も投入されて,採算があうようになっているそうです.

GHの整形外科では,Cadaverを用いた
トレーニングも行っておられて,その辺りの情報もとても詳しく教えていただけました.

夜は,みんなで会食!

サンフランシスコでは,オイスター,メキシコ料理etc
様々な料理を楽しむ事ができます.

2015年9月22日火曜日

UCSF留学:3日目 病院見学初日

朝7:00に,東大の大谷先生が,
送迎にきてくれました.
そのまま,3rd wave coffeeのお店へ.
(ちなみに3rd waveというのは,high qualityのコーヒー
をワインを味わうように楽しむということらしい)

こちらのお店,店の雰囲気,スタッフ,お客さんすべてがオシャレ.
コーヒーの文化が成熟するとこんな感じになるんだな.
と思いました.

その後,あまりの天気の良さに
Twin Peaksまでドライブ.
快晴だったので,ダウンタウンを一望できました.
月曜日は,Ames先生の手術がなく,
名古屋市立大学から留学中の水谷先生とお会いし,
現地での研究の状況など,色々なお話をうかがうことができました.

基礎研究にしろ,臨床研究にしろ,
現地の先生が手とり足とり指導してくれるわけではなく,
100%主体的にアクションをおこさないと,研究は前進しない.
という,結構厳しい環境について学びました.

そういった意味では,
大学院生だとしても,現地でたくましくやっていくためには,
学会で顔を覚えてもらい,ちょっと強引なくらい,
メールでコンタクトをとって,自分をどんどんアピールする.
というくらい,タフでないと,アメリカで活躍するのは難しいのかもしれません.





UCSF留学:2日目観光

時差ボケのせいもあり,ぐっすり眠るつもりが,
朝7時に目がさめてしましました.

散歩がてら,滞在先の近くを散歩.
サンフランシスコは,普段霧の日も多いみたいですが,
この日は快晴でした.
あとで聞いた話では,夏でも涼しいサンフランシスコに,
インディアンサマーと呼ばれる,
数日間真夏のように快晴になることがあるらしく,
この数日間がまさにそれでした.

Mission bayと呼ばれる地域に泊まったのですが,
朝からジョギングしている人も多くみかけました.

その後は,Mission streetを散策.
このエリアには,ラテン系の人が多く,
とてもカオスな感じでした.

なんだかんだで,2時間くらい散歩しましたが,
インディアン・サマーの影響で,
かなり体力を消耗してしまい,ホテルに帰ってから,
14時間ほど爆睡してしまいました(笑)

2015年9月20日日曜日

UCSF留学:1日目Uber使ってみた

UCSF訪問前から,現在UCSF留学中の
東京大学大谷先生から,
"タクシーアプリUberは必須です"
と教えて頂いていたので,
iPhoneに入れてました.

実際,滞在先(UCSF medical centerの近く)から,
食事のためタクシーをひろおうとしたのですが,
流しのタクシーが全くいないのです.
かといってタクシー乗り場もどこにあるのか分からない状態.

かれこれ,15分近く,タクシー乗り場を探し歩いたあげく,
途方にくれたてました.
そんな中,iPhoneアプリのUberでタクシーをよんでみました.

これから先は,本当に未来!
まず,自分の元に駆けつけてくれる,タクシーの場所がiphoneのmap上に表示されます.
タクシーのプレートナンバーも表示されるので,
自分の呼んだタクシーとすぐわかります.

そして,タクシーのドアがあくと,
運転手から,"Mr. Yoshihisa!"
と呼ばれました
アプリから送られた情報から,こちらの名前がすでに運転手に伝わっているのです.
さらに,行き先も,こちらがアプリにいれているので,
運転手さんは,なにも聞かずに,そのまま目的地に直行してくれます.
(運転手さんもiPhoneをナビにしてました)

到着したあとも,お金は,iPhoneアプリで登録した
クレジットカードから引き落とされるので,
現金のやりとりは一切なし.

あー.本当にこれは未来を感じました.
日本にも一部導入されているそうですが,
もっともっと普及してほしいですね.

UCSF訪問:1日目 Airbnb

本日18:00過ぎにUCSFに到着しました.
到着後2日間は,先日ご紹介した
Airbnbで予約したシェアハウスに泊まることに.
といっても,部屋に入ってみたら,普通のホテルよりむしろきれいな感じ.

はじめてAirbnbを使うということで,
星が満点に近いオーナーを選んだことも理由でしょうね.
到着前から,こまめに鍵の受け渡しや住所等
連絡してくれたので,それも評価が高い理由でしょうね.
シャンプー,リンス,ボディーソープ
清潔なタオル
など,ホテルよりむしろ快適なくらいでした.

2015年9月3日木曜日

今年の前半を振り返って

今年は,40歳になる節目の年てことで,
・投資と思って,出費がかさんでも良いので,チャレンジをする.
という目標をたてました.

そうはいっても,3月頃までは具体的な計画はありませんでした.
4月に博多市内をブラブラ散歩した後に,
TSUTAYAに入り,本棚の前を歩いている時,
突然アイディアが頭に!
(セレンディピティー?でしょうか.)

9月にUCSFを訪問する!というアイディア
その時のエントリー
2015年9月の5連休を使って,海外の施設見学

その後,
・B-1 VISAを取得したり,
・UCSFに様々な書類を提出したり
そして
・サンフランシスコのホテル代金の高さにびっくりしたり
その時のエントリー
Airbnb(エアビーアンドビー)

そんなこんなを乗り越えて,
ようやく9月にUCSF訪問することができました.
現地に留学中の水谷先生(名古屋市立大学),大谷先生(東大)達にも,
大変お世話になりました.
というか,これからまさにお世話になりますね(汗)

今回の経過を振り返ってみて,
1)自分をリセットして,大きな変化を得るために留学を決意する意志.
2)お金は,投資とわりきり,思い切って使う.将来のため.
3)その過程で起こる問題を,小さな作業に落としこんで,一つ一つ片付ける.
作業は分解して対処する

などなど,どこかで躊躇してしまうと,実現が難しくなってしまいます.
短期的に考えると
お金もかかるし,職場にも迷惑かかるし,家族にも説明が必要だし...
とnegativeなイメージが増えてしまいます.

ですが,いったん乗り越えてしまえば,後は頑張るのみ.
てことで,9月の留学中にも,ブログ更新しますので,お楽しみに.