2016年4月9日土曜日

いろいろな種類の努力について















ぱくたそ[モデル:OZPA]


最近,努力にはいろいろな種類があると感じています.

1)成果となんら関係のない努力
・上司の目が気になるから遅くまで職場に残る.
私自身も経験がありますが,この手の努力は,
精神的なマイナスが大きい反面,成果にはほとんど結びつきません.

2)量を増やす努力
これは,わかりやすい努力です.
例えば
・手術件数を年間100件から120件に増やす.

この努力には,少々罠があります.
・力技(頭を使わない)でも達成できてしまう.

手術件数の例で言えば,単純に労働時間を増やすことで達成する.

頑張った → 成果がでた → もっと頑張る
という,麻薬のようなサイクルが形成されるため,
ワーカーホリックになる危険性も.

そして,残念なことに,必ずどこかで,
"体力の限界" あるいは "時間の制約" という大きな壁にぶつかります.

また,この努力では,
"一時的" に120%の成果を得ることはできても,
"継続的" に120%の成果を得ることはできません.

3)質を高める努力
例えば,
・毎日21時まで仕事をしていたが,来週からは17時までに終わらせる.

これって,力技では解決できません.
職場を走って移動する.早口で指示をだす.では解決しませんよね.

解決するためには,頭を使って,工夫する必要があります..
効率の悪い作業を改善したり,抱え込んでいた仕事を他の人に任せてみたり.

クリエイティブなマインドが必要となります.
この努力のメリットは,いったん,成果が達成できれば,
改善によって得られた時間を,あらたな活動に回すことで,
継続的な成果を生み出すことが可能になります.

4)変化する努力
例えば
・病棟でインシデントが発生した時に,システムを根本から変えて再発を防ぐ
・作業の効率化で得られた時間を使って,自分を変化させる活動にあてる.

年を重ねることが悪いわけではなく,
一つのやり方に固執して,頑固になって,変化しなくなる.
他人の意見を聞かなくなる,聞かないから意見してくれなくなる.
同業者としか出会わないから,どんどん考え方が偏ってくる.
というのが,人生最大のリスクだと考えています.

特に,管理職に求められてくるのは,
"自分自身が大きく変化して,組織に変化を与え続ける努力"
ではないでしょうか.

人間は,基本的には安定を求め,変化しなくなるのが普通です.
つまり,変化し続けるためには,相当な努力が必要といえます.

5)自分をメンテナンスする努力
例えば
・運動を習慣化する
・忙しくても,適度な休暇をとり,心身ともにリフレッシュする
心や体の疲れって,案外自覚するのが難しいものです.
自覚できる心身の疲れ
というのは,末期の症状.

体が疲れ,心が疲れると,
考えることができなくなり,
昨日と同じことを今日もするようになります.
すると,3)や4)に時間が割けなくなり,
どんどん悪循環にはまって,自力で抜け出せなくなってしまいます.

そのような状態になる前に,
・心身をリフレッシュする習慣をつくる
・疲れきる前に,半強制的に休養をとる
・自分の疲れを早い段階でキャッチする目安をもうける
最後の例,私の場合だと
階段を使うのが億劫になる.とか
人と会話するのが億劫に感じる.などです.

編集後期)
医師のキャリア革命の書籍化が決まりました!
来年の春に出版予定.それに向けて,作業を進めていきます.
初の書籍ですが,最初で最後かもしれないので,
いろいろな工夫や努力をしてみようと思っていますww



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