2017年8月20日日曜日

良書:株式投資の未来

今年読んだ本の中で,一番の良書かも.
株式投資の未来(永続する会社が本当の利益をもたらす)
著者 ジェレミー・シーゲル



あまり,書店で見かける機会の少なかった本です.

バフェット太郎という方が書いているブログを読んだのがきっかけでした.
ブログ:バフェット太郎の秘密のポートフォリオ(米国株配当再投資戦略)

GoogleやFacebookといった高成長している新興企業に投資すれば,資本家は大きな利益を得ることができるのか?という疑問に対して,著者は,「これらの企業の利益が流れ込むの先は投資家ではなく,発明者,創業者,ベンチャーキャピタルである」と説明しています.さらに,このような企業は,市場から高い成長率が期待されているため,株価が割り高になっていることが多く,資本家は割高な価格で株を購入することになると指摘しています.

それでは,どのような企業に投資すれば良いのか?
という疑問に対して,著者は,「永続する高配当企業」への投資を勧めています.
膨大なデータを元に,ロジックを組み立てているので,とても説得力がありました.
著者は,もともとは,アメリカ経済に連動するインデックス投資を最良の方法と推薦していましたが,本書ではその方法を超える可能性のある新しい方法についての提案もなされています.
素人でも読みやすい内容になっていますから,興味のある方はぜひ!