2017年8月26日土曜日

痴漢の冤罪に巻き込まれた際の対応策

先日,TVの「しくじり先生」で
痴漢の冤罪に巻き込まれた際の対処法が取り上げられていました.

北村晴男弁護士 痴漢冤罪を回避する方法めぐり「画期的」な解説

痴漢の冤罪に巻き込まれてしまうと,99%有罪にされてしまうというのは怖いですね.
首都圏にお住まいのドクターは,電車通勤の方もたくさんおられると思います.

個人的に興味深かったのは
・痴漢に間違われて冤罪に巻き込まれるのは,満員電車に限らず,夜道を歩いている時にも起こり得る.(被害者が夜道で痴漢にあい,犯人が逃走.周囲を捜索中の警察に,一人で歩いているところを職務質問,任意同行を要求される)

・被害者が(真実だと信じている)供述を,ひっくり返すのは相当難しい
→幽霊をみた!という供述に対して,幽霊がこの世に存在しないことを証明するのが難しいことと同様

過去に「痴漢の冤罪に巻き込まれた際のマニュアル」として
・何も言わずに逃亡する
・名刺を渡し,任意同行を振り切る
といった行動をすすめる人もいましたが,どちらも無効どころか状況を悪化させる可能性があるそうです.
特に,その場から強引に立ち去ってしまうと,逃亡したとみなされて,逮捕状が請求されてしまう可能性もあるようです.

そうかと言って,任意同行に誠実に対応しても,過去のデータから言えば,99%有罪にされてしまうわけです.

それでは,冤罪に巻き込まれてしまった場合はどうしたら良いのでしょうか?
番組では
「両手をあげて“私は今から何も触らない.指先の微物検査とDNA検査をやってくれ”と叫ぶこと」を推奨していました.

自分の指先に女性の衣服の繊維や女性の体の一部(DNA)が付着していなければ,自分を守るための決定的な証拠になるそうです.確かに,自分からすすんで検査をしてくれ!と進言するのは有効な気がしました.

番組では,たまたま衣服に触れたのか,意図を持って(執拗に触るなどの)痴漢行為をしたのかは,衣服の付着量やDNAの量である程度見分けられると紹介されていました.

そして,できるだけ早い段階で,弁護士に連絡する.警察の許可をとったうえで,会話の内容をスマホに録音しておく(警察の強引な捜査を抑制する効果).というのも有効だそうです.

リンク:映画それでもボクはやってない