2018年1月7日日曜日

職場の人から無意識に受ける影響

「人間の持つ資質がその人の人生を決める」といいたいところですが,最近では

資質<<環境

で人生が決まるのではないか?と考えるようになりました.

例えば
10人の職場で,自分以外の9人が喫煙している環境で,自分だけ禁煙できるか?
全員が夜の10時まで働いている職場で,自分ひとりだけ5時に帰宅できるか?
自分は,個性的だ!他人に流されない!(上図の赤い人)
と考えていたとしても,(無意識に)思考や習慣というのは,多数派の意見に収束し,同化します.自分の周囲にいる人(多くは同じ職場の人)から受ける影響というのは,非常に大きいのです.

私が最近,「この人は面白いな」とか「世の中にはこんなアイディアがあったのか!」と関心するのは,ほとんどが「オンラインサロンの内部でのやりとり」です.

働く環境が異なり,それぞれのメンバーが個性的な場合,意見は同化するのではなく,新たな化学反応をおこし,全く新しいアイディアが生まれることが多いです.
上図でいえば,青,緑,黄の3人のやりとりを眺めているうちに,赤に全く新しいアイディアが生まれる.これは,赤だけでは思いつかないアイディアです.さらにいえば青,緑,黄のいずれとも異なるアイディア.組織に属していたときに,「たまたま近くにいる5人の意見に収束する」プロセスとは全く違います.

グローバル企業が,年齢,人種,性別,宗教などの壁を取り払って,多様性のあるメンバーを集める理由はここにあります.

全国に分散した,(かなり個性的な)メンバーが発信する情報を日々眺めていると,自分の発想がいかに限定された情報を元になされていたか?を自覚できるようになりました.