2018年4月5日木曜日

フロービジネスをストックビジネスに転換する方法

本日の話題は,「ストックビジネス」について.

ラーメン屋でラーメンを売るのが,フロービジネスだとすれば,スポーツジム(月謝)はストックビジネスといえます.ストックビジネスは契約者が増えると,安定した収益をえることができるとされており,ビジネスの王道です.

フロービジネスとは?
「フロー(flow)」は「流れ」という意味で、フロービジネスはその都度の取引で収入をあげているスタイルのビジネスです。居酒屋やレストランなどの飲食店、コンビニエンスストアなどの小売店がフロービジネスに該当します。フロービジネスは各顧客との取引が一度きりであるため、その顧客からの継続的な利益は得られません。
ストックビジネスとは?
ストック(stock)は「蓄える」という意味で、顧客と契約を結んだり、会員を確保することで継続的な利益を得るスタイルをストックビジネスと呼びます。通信事業、電力・ガス事業、スポーツジム、塾事業などがストックビジネスに該当します。フロービジネスと異なり継続的に収益が得られるので、一定数の契約や会員を獲得できれば収益が安定しやすいです。 

下記に興味深い記事がありました.
ブリヂストンの変革 「タイヤを売らずに稼ぐ」ビジネスとは?

ここ10年間でタイヤ業界は少しずつ地殻変動が起きつつある。05年と15年を比べると、ブリヂストンは変わらずトップシェア。仏ミシュラン、米グッドイヤーと合わせた上位3社の顔ぶれも変わらない。しかし、3社で5割以上あったシェアが4割程度に落ちている。その代わりに台頭してきたのが、中国や韓国などの新興メーカーだ。全体の市場規模は拡大しているため、売り上げは伸びているが、シェアは低下している。

このような状況において,解決策として
1)性能の良いタイヤを開発しよう
2)原材料のコストを下げて安いタイヤを販売しよう
というのはすぐに思いつきます.

でも,もし,ブリヂストンという会社を「フロービジネスの会社」から「ストックビジネスの会社」に転換することができれば,長期にわたり安定した収益が期待できるようになります.

「タイヤを売らずに稼ぐ」というビジネスモデル。顧客企業にタイヤを貸して、メンテナンスや管理をする。顧客は、タイヤのローテーションを考えたり、在庫を持ったりしなくてもいい。タイヤの表面が摩耗してくると、適切なタイミングで表面のゴムを張り替えて再利用する(リトレッド)。ブリヂストングループ側が全て管理することで、資源の有効活用にもつながり、経済性や環境負荷低減にも貢献できる。代表的な事例が、運送業に対するソリューションだ。新品のタイヤを買ってもらって終わりだったのが、「新品+リトレッド+メンテナンス」のパッケージプランを提案している。適切なタイミングでリトレッドとメンテナンスを実施することで、安全性向上やコスト低減に貢献する。「タイヤまわりはお任せください。何も考える必要はありません。全部やります」というサービスだ。

色々な商売を見た時に,「フロービジネスをストックビジネスに変換できないかな?」と考えてみると良いビジネスアイディアを思いつくかもしれませんね.


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